最強世代と呼ばれた大阪桐蔭高校の中心・二刀流として注目を集めた根尾昂投手。
2018年のドラフト会議を経て中日ドラゴンズ入団後は野手としてプレーしていましたが、2022年に「投手一本」に絞る決断を下しました。
本記事では根尾昂投手が投手一本に絞った背景と現在の評価、今後の展望に迫ります。
根尾昂選手プロフィール
まずは根尾昂投手のプロフィールをおさえておきましょう。
- 名前:根尾 昂(ねお あきら)
- 生年月日:2000年4月19日
- 出身地:岐阜県飛騨市
- 出身校:河合小学校
古川中学校
大阪桐蔭高校(2018年春夏甲子園連覇) - 所属:中日ドラゴンズ(2018年ドラフト1位)
- ポジション:投手(2022年より本格転向)
(出典:中日ドラゴンズ公式プロフィール)
投手転向の理由と決断の裏側
2022年6月、当時監督を務めていた立浪和義さんが「中途半端はよくない」と判断し、野手からの完全転向を命じたことが発端です。
根尾昂選手自身も「プロで生き残るための決断」と覚悟をもって受け入れたと話しています。
この時のことについて、2025年2月27日に立浪和義さんがCBCテレビのインタビューで

自分は外野から投げるあの送球を見て、彼はピッチャーの方が大成するのではないかという。ただ本人は野手でやりたいという気持ちも強かったので、当然批判も覚悟で『根尾、ピッチャーでやってみないか?』と声をかけた
と答えていました。
投手としての評価と実績
投手としての根尾昂選手は、最速155km/hのストレートとスライダー・フォークを軸にした力強いピッチングが特徴です。
先発投手としてローテーション入りが期待されていましたが、2024年までは十分な成績を残すことはできておらず、一軍、二軍を行き来していました。
専門家からは「打者目線での投球ができる投手」「まだ粗削りだが、球の質が一級品」「ロングリリーフで打者との二刀流の期待もかかる」と評価されています。
2025年は2軍で無双
2025年シーズンから2024年まで二軍で監督をしていた井上一樹監督が一軍監督に就任し、中継ぎへ配置転換をされた根尾昂投手。
そして開幕した2025年シーズン、根尾昂投手は二軍からのスタートとなりましたが、4月末時点で防御率0.00というまさに“無双”状態で、4月30日に一軍に合流し、5月1日に一軍登録をされました。
一軍でも3試合の登板(5月9日時点)ながら無失点の好投を続けています。
他選手との比較から見える可能性
MLBのレジェンド、マリアノ・リベラさんのようにアマチュア時代に野手をしており、そこから投手に転向して大成した選手はいますが、プロ入り後に投手転向というケースは異例のケースといえます。
そのため、他選手と比較することは難しいのですが、根尾昂投手は高校時代の活躍や、本人の性格的に「愚直に課題を乗り越える力がある」という評価から今後の選手のロールモデルになることも期待されています。
現在と今後の展望
2024年までは「将来的には先発起用も視野に」とコメントしていましたが、2025年からは井上一樹新監督の意向もあり、中継ぎ投手としてチームを救う投球が期待されています。
さらに、本人は「イニングを多く投げてチームを助けたい」と語っており、ロングリリーフとしての活躍も視野に入れているようです。
球団OBの荒木雅博さんと英智さんがYouTube『野球いっかん』に出演した際、英智さんは「ベンチにいてもらって、途中から投げて、今日はちょっとショートに入って、外野もやれる。」と話し、荒木雅博さんも「中継ぎでロング(リリーフ)やって、2打席くらい立って」と話していました。
内部リンク:過去記事と併せて読みたい
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まとめ
根尾昂選手の投手転向は、結果が出ない中での苦渋の決断でしたが、今では確かな成長を遂げつつあります。
投手としての素質を開花させ、1軍昇格を勝ち取った根尾昂投手の進化は始まったばかりです。
中日ファンとして、また野球ファンとして、これからの投手・根尾昂の歩みに注目していきたいですね!
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