日本男子バレーボール代表で、非常に高いレベルでポジションを争っているのが宮浦健人選手と西田有志選手です。
“オポジット”という攻撃の要のポジションを担う実力者ですが、代表での起用や注目度には明確な差があるのが現状です。
本記事では、2人の経歴やプレースタイル、起用状況の違いを比較しながら、「なぜ宮浦選手は代表で西田選手の控えになることが多いのか?」という疑問に答えていきます。
宮浦健人と西田有志のプロフィール比較
宮浦健人(みやうら けんと)
- 生年月日:1999年2月22日
- 出身地:熊本県荒尾市
- 身長/体重:190cm/86kg
- ポジション:オポジット
- 所属チーム:ジェイテクトSTINGS愛知
- 経歴:鎮西高校 → 早稲田大学 → ジェイテクトSTINGS → PSGスタル・ニサ(ポーランド) → Paris Volley(フランス) → ジェイテクトSTINGS愛知
- 代表歴:2021年に日本代表初選出
西田有志(にしだ ゆうじ)
- 生年月日:2000年1月30日
- 出身地:三重県いなべ市
- 身長/体重:186cm/89kg
- ポジション:オポジット
- 所属チーム:大阪ブルテオン
- 経歴:海星高校 → ヴィボ・ヴァレンツィア →ジェイテクトSTINGS → パナソニックパンサーズ(大阪ブルテオン)
- 代表歴:2018年に18歳で代表デビュー
宮浦健人と西田有志のプレースタイルの違い
宮浦健人選手、西田有志選手2人ともオポジットとしてチームの得点源となる活躍が期待されています。
その2人のプレーの違いをまとめておきます。
宮浦健人:角度と威力を兼ね備えたゲームチェンジャー
宮浦健人選手の最大の武器は海外リーグで磨かれた強烈なジャンプサーブです。
120キロを超えるスピードでありながら大きく曲がるサーブは多くの選手を吹き飛ばすほどの威力があります。
また、自身の強みについてあるインタビューでは

勝負どころで力を発揮できるタイプでもあると自覚しているので、難しい局面こそ楽しめるように、冷静さを保ちながらも大胆さや思い切りのいいプレーを意識しています
と話すように、ここぞというポイントでの爆発力も魅力です。
西田有志:爆発的なパワーと勝負強さが光る
西田有志選手は身長187㎝とアタッカーとしては非常に小柄な選手です。
大柄の選手相手に得点を重ねる背景には驚異的で超人的な身体能力から繰り出されるボウリング玉のようだとも評される強烈なスパイクがあります。
小柄な体を最大限に使ったダイナミックで躍動感あふれるフォームから強烈なアタック、サーブで得点を量産し、主要な世界大会でも世界の名だたるビッグプレーヤー達を抑え、個人タイトルを獲得するなどのキャリアを積み重ねています。
代表での起用差の背景とは?
宮浦健人選手が代表合宿や大会で落選・控えとなる背景には、いくつかの要素が考えられます。
西田有志との実績差
西田有志選手は2018年から代表に定着しており、数々の国際大会で実績を残しているため、信頼度が高いといえます。
宮浦健人選手も代表常連とは言え、西田選手ほどの実績が残せていないのが現実であり、今後の活躍で自分の立ち位置を上げていく段階と言えますよね。
戦術上の使い分け
日本代表のフィリップ・ブラン監督は「個々の選手の役割をチームにどう組み込むかが重要」と語っており、現時点では西田選手の方が戦術的にフィットしていると判断されているようです
ファンや専門家の声・今後の展望
SNSやバレーファンの間では「宮浦選手をもっと起用すべき」という声も多く見られます。
実際、海外リーグやSVリーグでの成績やパフォーマンスを見れば、代表の主力として十分通用する実力を持っていることは明白です。
また、専門家の中には「西田は前半型、宮浦は後半型」「試合展開によって両者を交互に使うのが理想的」という声もあります。
今後、2025年の国際大会に向けて代表チームのメンバーが再編される中で、宮浦健人選手の代表復帰の可能性は十分にあります。
宮浦選手の活躍次第では、西田選手とのさらにハイレベルなライバル関係が再燃するかもしれません。
まとめ
宮浦健人選手と西田有志選手は、共に日本男子バレーボール代表の未来を担う存在です。
タイプは異なるものの、どちらも国際舞台で通用する実力を持ち、戦術や試合展開によって最適な起用が期待されます。
現在は西田選手が主力として定着していますが、宮浦選手がさらなる進化を遂げれば、そのポジション争いはますます熾烈になるでしょう。
今後の2人の成長と代表での役割に注目していきたいですね。
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