2024年8月4日にマツダスタジアムで行われた広島戦で今季初先発を果たした中日・根尾昂投手。
「最強世代」と呼ばれ、甲子園を春夏連覇を果たすなど近年稀に見る強さを発揮したチームにおいて投打の中心として活躍していた根尾投手ですが、プロ入り後はショート→外野手→投手との二刀流挑戦→投手に専念とポジションを転々とし、期待された結果を残せない状況が続いています。
そんな根尾投手について検索エンジンで検索をすると「根尾昂 今後」や「根尾昂 トレード」という言葉が出てきます。
地元出身のドラフト1位、出場するだけで球場が盛り上がるというスター性のある根尾選手、一プロ野球ファンとしてはなんとか花を咲かせて欲しいところですが、現役ドラフトでの放出もあり得る、という噂もあります…。今後はどうなっていくのでしょうか。
そこで今回は根尾昂投手の今後について調査、まとめていきます。
高校では世代ナンバーワンの評価を受ける
「最近世代」と呼ばれ、史上初、2度目の春夏連覇を達成した2018年の大阪桐蔭高校。そのチームにおいて、2年生の時から中心選手として活躍してきたのが根尾昂投手です。
2年時は1つ上の代に現在巨人でプレーする泉口友汰選手がショートを守っていたため、ライト兼投手として活躍していました。
そして3年時にはショート兼エース・5番打者としてチームを牽引しました。
この時の根尾昂選手は間違いなく世代ナンバーワンの選手であり、誰もがプロでの活躍を確信していました。
ドラフト会議では4球団競合、プロではショート一本と明言
ドラフト会議で中日、日本ハム、巨人、東京ヤクルトの4球団から1位指名を受けると、クジを引き当てた中日に入団しました。
入団交渉、仮契約の席で、「ショート一本」の意思を伝えると、球団も“打てるショート”の先輩である宇野勝さん、森野将彦さんがつけていた背番号「7」を用意して応えるなど、非常に高い期待が伺える受け入れ体制を整えました。
プロ入り後思うような結果を残せず
誰もが活躍を疑わなかった根尾昂投手ですが、プロ入り後は3年間の通算打率は1割6分5厘、ホームランは1本と期待された結果とは程遠い結果となりました。
さらに守備の不安定さも露呈し、「ショートとしては守備が不安、外野手としてはパワー不足」と結論づけられ、投手転向が決まりました。
さまよい続けるポジション
根尾昂投手のプロ野球選手としての道はまさに“紆余曲折”。誰も通ったことのない道を歩んでいます。
本人の希望もあり、1年目は「内野手」のショートに挑戦。しかし、2年目のシーズン途中から、強肩を活かすべく、「外野手」に転向。3年目は「8番レフト」で開幕戦にもスタメン出場しました。
4年目は新しく就任した立浪和義監督が「外野手1本」と明言したが、シーズンに入って一時ショートも守り、今度は「投手」に転向しました。
この野手からの投手転向は前例のない挑戦であり、「なんとか根尾選手の良さを生かしたい」という球団の気持ちが伺えます。
投手として期待がかかるも、いまだ開花はできず
根尾昂投手は投手転向後、150キロを超えるボールを連発し、投手としての能力の高さを発揮しました。
翌シーズンからは先発ローテーション入りを目指しトレーニングに励んでいますが、制球を気にするあまりか、球速が急落。さらに制球にも課題を残しており、2024年8月4日の広島戦では1番の秋山翔吾選手へフォアボール、そこから連打を浴び5失点を喫するなど、いまだ開花の気配を感じさせることができていません。
球場の空気を変える男としての期待はいまだに高い
選手として思うような結果を残すことができていない根尾昂投手ですが、いまだにそのスター性は健在です。
2024年5月16日の阪神戦、ロングリリーフとして登板していた根尾昂投手がバッターボックスに立ちました。
この姿にワンサイドゲームで元気のなかった応援席から、この日一番とも言える大きな歓声と拍手が巻き起こりました。
結果は空振り三振だったが、“根尾昂”という存在は一瞬にして球場の空気を変える力を持っていることがうかがえるシーンでした。
今後の活躍の場は「代打」と「中継ぎ」?
ある解説者は根尾昂投手の良さを最大限活かす方法として「代打として出場し、その後マウンドに上がる」ということを提言しています。
前述の阪神戦で打席に立った時の根尾投手の表情は、マウンドに立つ時以上に輝いていました。
高校時代のように「投げて打って」という両方をこなしていくことが、“根尾昂選手のエネルギー源”になるのではないかともいわれていました。
どんな起用法であれ、根尾昂選手のファンである筆者にとっては根尾選手を見る機会が少しでも増えることを期待します!!!
出場機会が得られないなら、ネットでも話題となっている現役ドラフトでの移籍もありなのかもしれませんね。
最後に
今回は中日・根尾昂投手について今後も含めて紹介してきました。
内野手→外野手→投手という誰も経験したことのないコンバートを経験している根尾投手。誰もが認める世代ナンバーワン選手であり、プロ入り後ここまで苦戦するとは夢にも思わなかったでしょう。
それでもやはり持っている身体能力など、ポテンシャルはピカイチで、球場の雰囲気を変えることのできる唯一無二の選手です。かつてはパドレス・ダルビッシュ有投手からも「伸び代しかない」と評価をされていましたし、これからの巻き返しに期待したいですよね。
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