2024年12月18日、福岡ソフトバンクホークスが上沢直之投手の入団を発表しました。
上沢直之投手は2023年に日本ハムからポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ挑戦していましたが、それから1年、4年契約で総額10億円ともされる好条件でライバル球団のソフトバンクへ加入することになりました。
これを受け、多くの野球ファンからは非難の声が上がり、上沢直之投手のインスタグラムは炎上している状態となっています。
この上沢直之投手の移籍はなぜここまで炎上することになったのか、2023年に同じような経路でソフトバンクへ入団した有原航平投手の時と比べ物にならないほど炎上している理由をファンの声も含めて徹底追求していきます!
上沢式とまで言われる移籍、一体何があった?
2024年12月16日に上沢直之投手がソフトバンクへ入団の意思を固めた、という報道がなされました。
それを受け、ネットには《史上最低の野球選手》《手元にあるサインボール海に投げ捨てます》《失望通り越しておもろい》という声が上沢直之投手のインスタグラム(@u.nao15)に寄せられました。
中には誹謗中傷にも近いコメントも投げかけられる炎上状態になっています。
いったい何があったのか時系列でまとめていきます。
2023年オフ周囲の反対を押し切ってアメリカ挑戦
上沢直之投手は2023年のオフに当時所属していた北海道日本ハムファイターズに直訴してポスティングによるアメリカ挑戦を果たしました(この時日本ハムにはたったの92万円しか移籍金が入ってこなかったそうです)。
その際、日本ハムの新庄剛志監督は『皆さん どうか上沢直之を見守ってあげて下さい。彼ならやってくれます!!』と自身のSNSで応援メッセージを送るなど背中を押していました。
しかし、メジャーのマウンドに立ったのはわずか2試合で、シーズンの大半をマイナーで過ごしました。
2024年11月フリーエージェントに
メジャーでの結果を残せなかった上沢直之投手は2024年11月にボストン・レッドソックスからフリーエージェント(自由契約)となりました。
その際、『スポーツニッポン』の取材で
今年1年、僕の中で思うところもあり、家族にかなり迷惑をかけました。家族にとっては僕が日本にいた方がいいと思いますし、野球の面で足りない部分が多いなと感じたので、現状は日本の方に気持ちは傾いているかなと思います。
と“家族のため”を理由に日本復帰を示唆していました。
2024年12月18日ソフトバンクへの入団が発表
フリーエージェントから1か月半後に上沢直之投手が入団先として選択したのは日本ハムではなくソフトバンクでした。
上沢直之 炎上の理由は?
今回の上沢直之投手の移籍についてファンからのバッシングが収まらない理由として
- ポスティングの穴をついた移籍
- 帰国後の上沢直之投手の言動
があげられます。
ポスティングの穴をついた移籍
今回の上沢直之投手の移籍に関してはポスティングシステムの穴をついた移籍だといわれています。
日本のプロ野球のルール上、自らの意思で他球団への移籍をする場合は、最短8年で取得できるFA権を行使するしかありません。
ただ、上沢直之投手のようにFAを取得する前にポスティングを利用し、1年でもメジャー挑戦をしたうえで、その後意中の球団へ移籍することができてしまうようになるのです。
この点を考慮すると、上沢直之投手に対して「事実上のFA短縮を試みたのでは」という疑念が生じているようです。
以前から米移籍願望が強かった上沢直之投手にそんな意図はなかったと思いますが、今回のように1年メジャー挑戦をして、その後他球団と大型契約を結べば、ルール違反をしていないものの、野球ファンや関係者からしたら《なんなんだよ》《最低だな》と言われるようになってしまいますよね。
帰国後の言動
上沢直之投手の移籍に関して、ポスティングの“穴”をつくような移籍ではありますが、もちろん上沢直之投手もソフトバンクも違反したわけではなく、現状のルールに則った移籍であることに間違いはありません。
2025年には31歳、妻子もいる状況から、自分を少しでも高く評価してくれる球団を選ぶのはプロとして当然ですよね。
そしてそれに関してはもっとも批判の声を上げる日本ハムファンも理解しているでしょう。
そうではなく、多くのファンがモヤモヤしているのは、帰国後からの上沢の言動に対してだと言われています。
その言動としてあげれているのが
- 鍵谷陽平選手の引退セレモニーに参加したこと
- 日本ハムの練習施設を利用していたこと
です。
鍵谷陽平選手の引退セレモニーに登場
上沢直之投手はまだレッドソックス傘下の3A所属だった9月25日に、鍵谷陽平選手の引退セレモニーに参加していました。
エスコンフィールド北海道で行われたセレモニーに上沢直之投手はサプライズで駆けつけました。
このサプライズを受け、この時点で日本復帰も囁かれていた上沢直之投手に対して、ファンは「当然のように日ハムに戻ってくる。セレモニーはその“顔見せ”」と見ていたのです。
ちなみに、セレモニーに上沢直之投手を招いたというのが恩師の栗山英樹さんだっただけにファンの期待が膨らんだのも当然でしょう。
日本ハムの練習施設を使用していた
上沢直之投手は帰国後、日本ハムの球団施設で練習をしていました。
さらにある新聞での取材では
12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。
と答えていました。
そんな日ハムへの愛を見せていただけに、たとえ他球団より条件が悪かろうともファンは戻ってくると信じていたわけです。
ちなみに、日本ハムは1年契約”しか”提示しなかったと言われていますが、上沢直之投手は1年でFA権を取得することができるため、「FA権を取得したら自分の意思で移籍すれば良い」という球団からの温情だったとも言われています。
ネットの声は散々
一連の報道を受け、Yahoo!コメントでは様々な声が寄せられています。
球団の権利であるポスティングを、夢を追うとかマイナーでもいいとか言って自分の権利のように行使させ、譲渡金はたったの92万
それでいて1年も経たずそそくさとアメリカから帰国したかと思えば、日ハムの施設を利用し、イベントにも参加し、日ハムに復帰するかと思いきやポスティングの抜け穴使ってソフトバンク移籍
この経緯を全部知っている人は批判するに決まっている
自費でどこかの球場借りて自主トレするとかの配慮は出来なかったものかね?
ファイターズの施設でずっと練習していればそりゃファンは帰ってきてくれるものと思うでしょ。
炎上するのは当たり前だし、誹謗中傷はやめてとか余計なコメント出さずに真摯に受け止めてほしい。
4年間で10億もらえるけど日本中のプロ野球ファンから罵詈雑言浴びせられて球史に悪名残す事になって家族は後ろ指指されるようになり、後進の選手にも多大な迷惑かけて自身も引退後に何の縁も残らないルートを選んだだけ。
5億でプライドとか色んなもん売り払ったようなもんやな。ちょっとこの人は応援できないw
とかなり散々な状況となっていました。
また、ソフトバンクに対しても批判の声が上がっていました。
最後に
今回は上沢直之投手の移籍について、なぜ炎上しているのかまとめてきました。
ルール的には批判される事ではないですし、ダルビッシュ有投手がネットで言っていたように自分の人生、家族の生活を考えたときにより良い条件を提示してくれている球団に行くのは普通のことですよね。
一方で宮本慎也さんが自身のYouTubeで言っていたように、日本人が大切にしてきた義理であったり、選手の給料はファンがチケットやグッズを買うことで支払われていると言うことを忘れてはいけないですよね。
この状況になってしまっているので、上沢直之投手は結果でしっかりとファンを見返していくことが求められていますね。
コメント