10月14日13時05分の出雲駅伝号砲と共に幕を開ける2024年-25年の大学駅伝シーズン。
1月2日、3日の箱根駅伝までの2ヶ月半で3つのレースを行う過密スケジュールの中、各校が栄冠に挑みます。
そしてその大学駅伝で最も知られている学校といえば青山学院大学ではないでしょうか。
2015年に箱根駅伝を初めて制すると、そこから4連覇。2024年の箱根駅伝も圧倒的な強さを見せ優勝。
そんな青山学院大学は関東インカレなどで好成績を残した選手が多く、今年も大学三代駅伝での優勝候補に挙げられています。
そこで今回は強いと言われる青山学院大学のなかでも特に注目するべき3人の選手について解説していきます!
大学三大駅伝とは?
そもそも、大学三大駅伝とは、10月中旬の「スポーツの日」に行われる出雲駅伝、11月初旬に行われる全日本大学駅伝、お正月に行われる箱根駅伝のことを指します。
2024年シーズンは出雲駅伝が10月14日、全日本大学駅伝が11月3日、箱根駅伝が1月2日、3日に行われます。
青山学院大学の注目選手3選!
10月14日に行われる第36回出雲駅伝のチームエントリーが9月24日正午に締め切られ、青山学院大学のエントリーメンバー10名が発表されました。
出雲駅伝は三代駅伝の中で最も距離が短く、スピード自慢の選手たちが出場し、その後の大会へ勢いをつけるためにも重要な大会です。
青山学院大学のエントリーメンバーほ全日本大学駅伝、箱根駅伝でもチームの核となる選手たちで、特に注目すべきが
- 黒田朝日(3年)
- 太田蒼生(4年)
- 若林宏樹(4年)
の4名です。順番に注目ポイントを紹介していきます!
黒田朝日(3年)
黒田朝日選手は大学2年時に出雲全駅伝で三代駅伝デビューを果たし、いきなり駒澤大学の佐藤圭汰選手と並び区間賞タイ記録の快走をみせました。
昨年の箱根駅伝では往路のエース区間の2区に出走。
首位の駒澤大学と37秒差の9位で襷を受け取ると、一気に暫定2位へ浮上。世代最強とも言われた駒澤大学の鈴木芽吹選手との差を22秒に縮め、区間賞を獲得する走りでチームを往路優勝、総合優勝に大きく貢献しました。
今季のトラックシーズンでも好調で、5月9日に出場した関東インカレでは、10000m(2部)に出走。全体3位、日本人1位の27分52秒02を記録しました。
この結果は近藤幸太郎選手(現:SGホールディングス)が記録した従来の大学記録28分10秒50を更新するものであり、大学初の27分台でもあり、さらなるパワーアップが見られる結果を残しています。
太田蒼生(4年)
太田蒼生選手は1年生からいきなり箱根駅伝に出場(往路・3区)。1位と1分02秒差の2位で襷を受け取ると、18km過ぎに首位に立ち、4区・飯田貴之選手(富士通)へ襷を繋ぐ、2年ぶり6回目の総合優勝に大きく貢献しました。
2024年1月開催の第100回箱根駅伝では3区に出走すると、日本人初となる59分台の快走で区間賞を獲得し、青学大の2年ぶり7回目となる総合優勝(完全優勝、往路新記録、総合新記録)に大きく貢献しました。
トラックシーズンではハーフマラソンに出場し、1時間03分04秒で日本人トップの2位に入り、駅伝でもしっかりと戦える準備ができていることを示してくれています。
鶴川正也(4年)
入学前から世代のトップランナーとして活躍が期待されていた鶴川正也選手。ただ、大学進学後は怪我も多く、三大駅伝に出場できたのは昨年の出雲駅伝のみと苦しんでいます。
出雲駅伝では最終区間を任されましたが、区間7位と結果を残せず、チームも4位に終わりました。
満足のいく走りができなかったことから、キャパシティーを超えたトレーニングを積んでしまい、大腿骨を疲労骨折し、残り二つの駅伝には出場すらできませんでした。
念願の箱根駅伝出場を自らの管理不足で逃したことで、一度は競技をやめることも考えるほどだったそうです。
それでも努力を続け、2024年5月14日の関東インカレ男子2部5000m決勝で初優勝(屋外日本人学生最高・13分36秒41)を飾りました。
最高学年で迎える駅伝シーズン。これまでの悔しさを晴らす走りを期待したいですね。
最後に
今回は箱根駅伝連覇に期待がかかる青山学院大学の注目選手3名を紹介してきました。
黒田朝日選手、太田蒼生選手という両エースと、抜群のポテンシャルを誇る鶴川正也選手がチームを支え、昨年も箱根駅伝に出走している”若様”こと若林宏樹選手など、有力選手が目白押しの青山学院大学。
出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の三大駅伝が続々行われていきますので、目が離せませんね!
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