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出口クリスタはなぜカナダ代表?理由を徹底調査!

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スポーツ
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地元長野県塩尻市でパレードを行った出口クリスタ選手(左)と妹・ケリー選手 信濃毎日新聞デジタルより

2024年7月29日に行われたパリオリンピック柔道女子57kg級で金メダルに輝いた出口クリスタ選手。

実は出口選手は長野県塩尻市出身で一時は日本代表として国際大会にも出場していましたが、2017年からはカナダ代表として出場するようになりました。

その後、カナダ代表の柔道選手としていくつもの記録を樹立している出口選手はなぜカナダ代表になる選択をしたのでしょうか。

今回はその背景を探っていきます!

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出口クリスタのプロフィールと戦歴

Di-spoより
基本情報
氏名出口クリスタ(DEGUCHI Christa)
国籍カナダ
出生地日本 長野県塩尻市
生年月日1995年10月29日(28歳)
身長160 cm
選手情報
階級女子57kg級
所属日本生命
段位三段

父親はカナダ出身の英語講師。3歳年下である妹の出口ケリー選手もカナダ代表選手の柔道選手です(パリオリンピックにも出場しましたが、一回選で阿部詩選手に敗れています)。

父親がカナダ出身ということでカナダ代表選手としてパリオリンピックを含め、様々な大会に出場しています。

出口クリスタ 戦歴

出口クリスタ選手の主な戦歴は以下の通りです。
カナダ代表として残している結果が非常に素晴らしく、その理由について、本人の話をもとに後ほど紹介します!

カナダ代表
オリンピック
2024 パリ57kg級
世界柔道選手権
2019 東京57kg級
2023 ドーハ57kg級
2024 アブダビ57kg級
2018 バクー57kg級
ワールドマスターズ
2022 エルサレム57kg級
グランドスラム
2018 パリ57kg級
2019 パリ57kg級
2019 エカテリンブルグ57kg級
2020 パリ57kg級
2023 ウランバートル57kg級
2023 アンタルヤ57kg級
日本代表
グランドスラム
2013 東京57kg級
世界ジュニア
2014 フォートローダーデール57kg級
2013 リュブリャナ57kg級
世界ジュニア団体
2013 リュブリャナ57kg級
2014 フォートローダーデール57kg級
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出口クリスタがカナダ代表となるまで

長野県塩尻市で生まれ、2016年までは日本代表の強化指定選手として活躍していた出口クリスタ選手がカナダ代表になったのはなぜなのでしょうか。

幼少期から柔道の戦績などを含めまとめていきます。

3歳で柔道を始める

3歳の時に誠心館道場の師範が祖母の理容室の常連だったこともあり柔道を始めました。

最初は楽しく思えたそうですが、小学校高学年の頃は、道場へ通う日々が憂鬱に思えるようになってきたと話しています(道場へ行く前には『水戸黄門』を祖父の家で見ていたそうです)。

小学校6年の時には全国小学生学年別柔道大会に出場、塩尻市立丘中学校でも全国大会に出場をするも、3位に終わるなど、後一歩のところで勝ちきれない試合が続きました。

高校は松商学園高校へ進学、カナダ代表から声がかかり始める

出口クリスタ選手は中学卒業後、松商学園高校(長野県松本市)に進学すると、インターハイで1年生にして優勝を飾りました。

2年では高校選手権の個人戦で優勝、3年になると全日本選手権に出場を果たします。

さらに、全日本ジュニアで優勝を果たしました。この際に、

出口選手
出口選手

将来は日本での熾烈な代表争いを避けてカナダ代表としてオリンピックを目指す

と語り、周囲を驚かせました。

結局、周囲の説得もあり、日本代表を目指す考えに変わったのだとか。

山梨学院大学へ進学、カナダ代表となる決断

松商学園高校を卒業し、山梨学院大学に進学しました。

山梨学院大学在学中は見事優勝を果たすことも少なくありませんでしたが、勝ちきれないことも多く、3年生の11月に行われた講道館杯では2回戦で龍谷大学1年の村井惟衣選手に敗れてしまいました。

この敗戦を契機に、オリンピック代表を目指してカナダ国籍を選択することにしたそうです。

このことについて、出口クリスタ選手は

出口選手
出口選手

まわりから『日本で一番になって、オリンピックで勝つから意味があるんじゃない?』って言われて一理あるな、と。でも、20代で講道館杯の2回戦で負けておいて、オリンピックなんて出られるわけないじゃないですか。

と話していました。

また、講道館杯の半年前にカナダ女子代表のコーチ、サーシャ・メーメドビッチさんが訪ねてきて、両親を交えて面談したことも、カナダ代表に心が揺れ動くようになったそうです。

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カナダ代表初のオリンピック金メダルに輝く

パリオリンピックで金メダルに輝いた出口クリスタ選手 東スポWEBより

2024年7月29日に行われたパリオリンピック・柔道女子57kg級の決勝で韓国代表のホ・ミミ選手に延長戦の末に金メダルに輝いた出口クリスタ選手。右ひざを負傷しながら獲得した金メダルは柔道カナダ代表選手では男女通じて初めてでした。

ちなみに、長野県出身者で夏季オリンピックの個人種目の金メダル獲得も男女通じて初めての快挙を達成しました。

好成績を残せるようになった理由は?

日本代表を目指し戦っていたころは思うような成績が出せずに悩むことが多かったという出口選手ですが、カナダ代表になって好成績を収めるようになっていきました。

その理由について、それまで培ってきたものが開花した、ということもあるでしょうが、本人は次のように語っています。

出口選手
出口選手

カナダのチーム内ではすごく気持ちの切り替えが早くて、負けても怒られない。次、頑張ろう!って、超プラス思考なんです。それが私の性分にウマが合ったというか。今これだけ結果が出てるのも、技術面よりも、メンタル面のほうが大きいと思います。

日本代表の選考は熾烈で、『負けたらあとがない』という状況であり、それが必要以上に気負うことにつながっていたようです。

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最後に

今回はパリオリンピックで金メダルに輝いた出口クリスタ選手について、カナダ代表を選択した理由について紹介してきました。

日本代表を目指し研鑽を積みつつ、自分にとって何がベストなのかをしっかり判断した上で金メダルに輝いた出口選手の精神力は素晴らしいものがありますよね。

今後も日本代表に立ちはだかる壁として活躍していくでしょうし、出口クリスタ選手から目が離せませんね!

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