2025年2月に今シーズン2度目のバイウィークに入ったBリーグ。
Bリーグではリーグ戦が行われないバイウィーク期間中に、大学生や高校生の将来有望選手が「練習生」としてチームに参加するケースが多く見られます。
その練習生の制度はどのような背景があり、受け入れるチーム側、選手側双方にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。2024‐25シーズンに練習生として加入した選手の例についても含めて解説します。
バイウィーク中に練習生が入るのはなぜ?
3週間ほど続くバイウィークは公式試合がないため、チームにとっては戦術調整に専念することができ、所属する選手にとっては高強度のトレーニングや、心身的にリフレッシュすることのできる貴重な期間となります。
そのタイミングでチームが練習生を受け入れるのはなぜなのでしょうか。
育成と評価の機会
練習生はプロの環境で実戦さながらの練習に参加し、技術や戦術面を学ぶことができます。
さらに、チームとしては将来的な正規契約のための評価材料として活用することが期待されます。
実戦に近い環境での経験獲得
練習生にとってプロの選手と共に練習することで、能力向上やチームプレーの理解が深まると同時に、実戦さながらの緊張感の中で自分の実力を試す機会ともなります。
練習生側のメリットとデメリット
具体的に練習生側、チーム側にとってのメリット・デメリットを解説していきます。
まずは練習生側から。
メリット
プロの環境で学べる
最大のメリットとしては、実際のチーム練習に参加することで、普段の練習では経験できない高いレベルの戦術やフィジカル面を吸収することができる点といえます。
実績作りと評価の機会
将来的な正規契約につながる評価材料となり、キャリアアップの大きな糧となります。
人間関係の構築
先輩選手やコーチ陣との交流を通じて、チームの中でのコミュニケーションやプロとしての意識を養うことができます。
デメリット
練習生にとってはメリットだけでなく、もちろんデメリットも存在します。
高い練習負荷によるリスク
プロの練習は非常に強度が高く、これまでと同じようにしてしまうと体調管理や怪我のリスクが伴います。
精神的なプレッシャー
プロ選手に囲まれるのは大きな期待と同様に、プレッシャーがかかります。
それらに対応する難しさがある場合があります。
チーム側のメリットとデメリット
練習生として選手を迎え入れるチームにとってもこの制度はメリットも多くあります。
メリット
将来有望な選手の発掘
練習生として参加する若手選手の中から、将来的な戦力になり得る人材を見極めるチャンスとなります。
実際、この練習生として加入していた選手と本契約を結んだケースもあり、非常に有益な制度といえます。
練習環境の充実
バイウィーク中の練習は、練習生が加わることで全体の練習強度が高まり、正規選手のレベル向上にも期待ができます。
チームの活性化
新たな風が加わることで、チーム内に刺激が生まれ、士気の向上や戦術の幅が広がる可能性があります。
デメリット
若手選手の獲得など、メリットの多い練習生の制度ですが、当然デメリットもないわけではありません。
チームケミストリーへの影響
練習生がチームに溶け込むまでに時間がかかる場合、既存の選手間の連携に一時的な乱れが生じる可能性があります。
それを短い期間、場合によっては2週間程度で期間が終了するため、チームケミストリーへ悪影響が全くない、ということは考えづらいところです。
管理リソースの分散
練習生の育成や調整には、コーチングスタッフの手間や時間が追加で必要となるため、リソースの分散が懸念されることもあります。
とくにコンディションスタッフのリソース不足は正規選手にとって最大のデメリットと言えるでしょう。
怪我などのリスク管理
若手選手が高強度な練習に参加することで、ケガのリスクはつきまといます。
将来的な戦力としての成長に影響を及ぼす可能性があります。
2024-25シーズンに練習生として加入した選手例
2024-25シーズンでは、各クラブが育成・評価の一環として複数の練習生を迎え入れています。
青学大PG 新井翔太選手
練習生を積極的に受け入れているのがB1中地区のシーホース三河です。
2025年2月のバイウィーク中にも青山学院大学の新井翔太(あらい しょうた)選手がトップチームの練習に参加しています。
江戸川大PG 坂本亮雅選手
B1東地区の仙台89ERSにも練習生として坂本亮雅(さかもと りょうが)選手が加入しました。
坂本選手は2023-24シーズン後半に特別指定選手としてB3横浜エクセレンスに所属しており、Bリーグデビューを果たしている選手です。
高見太衣芽選手
B1西地区の滋賀レイクスに高見太衣芽(たかみ たいが)選手が加入しました。
日本国籍を持ち、カリブ海にあるバルバドス出身の高見選手はイギリスのロンドン・ライオンズに所属しており、即戦力としての期待と共に将来の成長を目指してチームに参加しています。
まとめ
バイウィーク中に練習生がチームに参加する制度は、選手側にとってはプロの厳しい環境での成長のチャンスとなり、チーム側にとっては将来の戦力を発掘・育成する有効な手段となっています。
2026年シーズンからドラフトでの選手指名が始まるBリーグ。この練習生の制度はドラフト指名の重要な要素にもなるでしょうし、よりBリーグが盛り上がる一端を担い続けそうですね!
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